3/22/2011

東北地方太平洋沖地震について

私なんかが今回の地震についてなんて言っていいかわかりませんが

スペインでも連日のように新聞やテレビで日本のニュースが流れています。
通りでは日本人の方を筆頭に街頭募金活動も行われています。
私自身、今日まで祖父の安否が取れない状況でした。
幸い、祖父は元気で家の近くの病院にいるそうです。
原発の心配もあり、計画停電の実施などまだまだ普通と言われる生活をするには
時間がかかりそうですがどうか希望や思いやりを捨てないで下さい。


3月11日
授業中にスペインのホテルで働く友達からメールが入る
日本で大きな地震があったみたいだけど家族は大丈夫?
メールを読んだものの地震か。日本はよくあるからね。と完全に他人事でそのまま授業を続ける。
だんだんそのニュースを知った他の先生や生徒達が騒ぎ始め
ん?なんなの?とインターネットを見ると地震で崩壊した街と燃えている家々、
津波に街が飲み込まれる映像を目の当たりにする。
この時点でようやくこれはただ事ではないことに気づく。
すぐ家に電話しても繋がらない。何度も何度も電話しても一向に繋がらず
『現在システムが故障しているか、電源が入っていないためかかりません』とNTTのアナウンスが流れる。
いままでに聞いたことのないアナウンスに驚き、焦る。
学校のパソコンでは日本語表記が出来ないため家族にメールをするもののdaijyoubu desuka dennwa kudasai のように。
授業は途中で抜けて、家に帰って自分のパソコンでニュースを見る。
Ustream,Facebook,mixi,などなどあらゆる手段で状況を確認するも家族の安否が取れないまま。
情報が少ない分不安が強まる。
しばらくして、家族からのメール
みんな大丈夫です。でも家の中はぐちゃぐちゃです。にとりあえず一安心。
この連絡が取れない時間は地獄のような時間だった。
待つ他なにもできず、ただひたすらに恐ろしいニュースを食い入るように見ているだけ。
色々なことが頭をよぎり、最悪のケースが頭に浮かんでは打ち消す。
病院に入院していた祖父とはまだ連絡が取れないと聞かされる。 
日に日に増していく死者数と行方不明者数。
今日までいろいろな人が心配して声をかけてくれた。
海外に住む友人や学校の先生や他の生徒はもちろん、レストランの店員やバスで乗り合わせる人も
日本人か?家族や友達は大丈夫か?と。
複雑だった。祖父と連絡が取れないことを言えるのか。
言ってどうする。oh....といって悲しそうな顔をされるとさらに悲しくなる。
ときどき嘘までをついた。みんな元気だよ。ありがとう。
あれから10日経ってようやく祖父と連絡が取れて、いま一安心できる。

スーパーの品薄状態、ガソリンもない、余震も続いている。
元いた会社の社屋も半壊しているようなのでいろいろ心配事は尽きないが
世界中の人々がこの状況における日本人の行動に尊敬しているし応援している。
スペインサッカーの試合開始前にも
私達は日本と共に戦っています。という大きなフラッグが掲げられています。
バレンシアの闘牛場前で募金活動も行われています。
私もささやかながらインターネットより支援募金をさせていただきました。
日本は必ず復興できる。そしてさらに強くなれる。そう信じています。


いま現在でも家族や友人と連絡が取れない方もいらっしゃると思います。
どうか本当に希望を捨てないで下さい。
また今回の地震の被災に心からお見舞い申し上げます。


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