人々は赤と白の格好に身を包み
朝のあの鉄の格子が開かれたことを知らせる合図を待ち構えている。
前夜、街中はお祭り騒ぎ。そこには静寂という言葉はない。
カフェやパブからは競うように入口を開けたままに音楽を高々と流し
通りにはビールやソーセージ、サンドイッチを売る出店が並んでいる。
街の中心、闘牛場近くの大きな広場は人々で溢れかえっている。
アーネスト・ヘミングウェイ著『日はまた昇る』により
世界的に有名になったスペイン3大祭りのひとつ、パンプローナの牛追い祭り。
夜のあの喧騒の後、朝の一仕事のように牛と全力で走るスペイン人に
底知れぬエネルギーを感じ、人生の楽しみ方のひとつを魅せられた気がする。
きっと世界中からこの祭りを楽しむために来ているのだろう。 |
酒羅場といいたい。 |
見る人に走る人、そんないろいろな思いは牛にとっては関係のないこと。 |
合図があればあとは走るだけ。 |
期間中のバスの中。
おじいちゃんも若者もみんなで歌う。
スペインのエネルギー。
牛が走り去るのは一瞬。